分食という食事方法をご存知ですか?通常の食事は1日3回ですが、これを4回~6回に分けて食べるというもの。これによってダイエット効果が期待できるんです。そんな分食の実践方法やポイントをまとめました。
分食ってどんなもの?
その名の通り、「食」事を「分」ける方法を言います。1日に食べる量は変えずに、回数だけを増やします。たとえば1日5食のダイエットは「5ファクターダイエット」などとも呼ばれていますね。
分食で痩せるメカニズム
人の身体は、空腹を感じると脂肪をため込もうとする働きがあります。空腹は、食事を終えてから約2時間で血糖値が下がることで感じます。このタイミングで食事をすることで、空腹を感じる時間を少なくし、結果的に太りにくくなるというわけです。
また食事の回数を増やすと、食後の消化吸収のために熱エネルギーが発生する回数も増えます。すると1日の消費カロリーも増えてさらにやせやすくなるのです。
分食ってどんな人が実践しているの?
海外ではハリウッド女優のハル・ベリーやジェシカ・シンプソンが、1日5食で生活しているのだとか。これは専属のトレーナーについて指導してもらっているそうです。日本でも北川景子さんが1日4食~9食、叶姉妹が1日6食を実践しています。
分食のやり方は?
分食ダイエットの場合、回数を増やしすぎても効果がないので、4~6回が適当です。ふだんの食事の量を、自分に合った回数に分けてとります。
ポイントは、食事の間隔をだいたい同じぐらいにすること。たとえば1日5食を想定すると、8時間睡眠の人でおよそ3時間に1回食事をとる計算になります。これを踏まえて時間を決めていきましょう。
めやすは午前中なら10時、午後なら3時のいわゆる「おやつの時間」。平均的な生活時間の人なら、ここに当てはめて食事をすれば大きくは外れないはずですよ。
効果的な分食の方法
効果的な分食の方法
これは夜型の人におすすめ。仕事などで遅くなると、昼ごはんと夜ご飯の時間があきがちです。それを防ぐには、18時頃にまずおにぎりなどの炭水化物をとっておくこと。その3時間ほどあとに、温野菜や豆腐など消化のいいものを食べるといいでしょう。
間隔を6時間以上あけない
反対に朝型の人には、朝ごはんを2回に分けるのをおすすめします。起きてから昼ごはんまでが長くなってしまうからですね。いずれの場合も食事の感覚が6時間以上あかないように意識して、食事時間を決めていきましょう。
分食で気をつけるべきポイント
時間帯に注意
同じものを食べても、脂肪になりやすい時間帯とそうでない時間帯があります。油分や糖分が多いお菓子は、午前中~14時までにとるのがおすすめ。これらのものを夜遅くにとってしまうと、何倍ものスピードで脂肪として取り込まれてしまいます。
よく噛んで食べること
また、1回あたりの食事量が減ってしまい、満足感が得られなくなってしまうのでは?という心配もありますよね。その解消には「よく噛む」ことが非常に大切。よく噛んで食べることで少量でも満腹感が得られやすくなり、ダイエットにつながりますよ。
食べる順番も意識しよう
炭水化物や糖分は、血糖値を一気に上げてしまいます。それを防ぐには、まず生野菜から食べること。その後火の通った野菜→肉や魚→最後に炭水化物、という順番が、もっとも効率よく消化吸収が行われ、太りにくいです。
あらためて用意するものや、我慢する必要もなく、今日から気軽に始めることができる分食という方法。空腹を感じる時間を最低限におさえることで、太りにくい体質を手に入れることができます。今日からぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?