ビスコッティとは、二度焼きしたイタリアの代表的な焼き菓子であり、ご存知の通り、ビスコッティーとも呼ばれます。
水分を減らしてあるので、普通のクッキーに比べてサクサク感はありませんが、噛みしめると深い味わいがあります。
そのうえ、食べるのに時間がかかるので、少量でも満腹感が得られます。
ビスコッティとは?
「ビス」は二度、「コッテイ」は焼くという意味です。
この素朴なお菓子は、オーブンで焼いたものを一度取り出して粗熱を取り、その後一口サイズに切ったものを再度焼いて作ります。
再度焼くことで水分がほとんどなくなり、とてもかたいお菓子に仕上がります。
普通のクッキーと比べて日持ちもするため、保存食の役目も果たすことができます。また、イタリアではそれぞれの家庭で作れたビスコッティを、ラッピングして、プレゼントに渡すこともよくあるそうです。
ビスコッティの歴史
ビスコッティは、カントッチョとも呼ばれるヘルシーなかた焼きビスケットで、ヨーロッパにあるイタリアのトスカーナ地方の伝統的なおやつです。
イタリアでは古くから朝食に好まれて用いられることが多く、コーヒーやミルクに浸して食べる習慣があります。また、ディナーにはワインに浸して食べるのも一般的です。
ビスコッティは材料にバターや油をほとんど用いず、小麦粉、砂糖、卵を中心にした素朴でヘルシーな仕上がりなので、主食代わりとしても用いられてきました。
シンプルなビスコッテイを家庭で味わおう!
ここからは、とっても簡単にできる、ビスコッティの作り方を紹介していきます。
<オーブントースターでも簡単にできるレシピ>
★準備するもの
・米粉 60g
・アーモンドプードル 40g
・ベーキングパウダー 1g(アルミニウムフリー)
・チョコレート 30g
・アーモンド 12g
・パンプキンシード 4g
・甜菜糖 50g
・オートミール 10g
・オリーブ油大さじ1杯
★手順
①上記にある材料を全てヘラで混ぜ、形を整えて15~20分(こげそうならアルミ箔をかぶせる)様子を見ながら焼いていきます。
②焼いたものを一度取り出し粗熱を取ります。
③熱が取れたら1㎝くらいの厚さに切り、切り口を上にして並べ、さらに20分ほど焼きます。
(この時もアルミ箔で焼け色の調節をします。)
<ホットケーキミックスで作る超簡単レシピ>
★準備するもの
・ホットケーキミックス100g
・アーモンドプードル 40g
・チョコレート 30g
・アーモンド 12g
・パンプキンシード 4g
・甜菜糖 50g
・オートミール 10g
・オリーブ油大さじ1杯
・水大さじ3杯
★手順
①上記さの材料を、上のレシピと同じように焼いていきます。
(お好みでココアパウダー入りにしたり、粉チーズ入りにしても美味しくいただけます。
また、全卵を泡立てて入れると、赤ちゃんやお年寄りにも合う硬さに仕上がります。)
ビスコッティに含まれる栄養素って?
★ビタミンE
ビスコッティの材料の一つであるアーモンドには、ビタミンEと呼ばれるビタミンが豊富に含まれています。
ビタミンEはアンチエイジングに効果があるビタミンといわれており、肌荒れを防いで綺麗な肌を保つ効果が期待できます。また、オレイン酸やリノール酸といった悪玉コレステロールを取り除いていく効果も期待でき、ちょっと太り気味の方に起こりがちな生活習慣にかかる病の予防にもつながります。
その他にも、脳や神経を働かせるエネルギーとなる糖質・代謝機能を高め、筋肉の脂肪燃焼に貢献してくれるたんぱく質も豊富に含まれています。
気になるカロリーは?
少量で満腹になるビスコッティ、かなりカロリーが高いのではと気にされている方も多いのではないでしょうか?
一般的に、ビスコッティは100gあたり365〜400kcalになると言われています。
1本あたり12.5gなので、50kcal、2本食べると100kcalになる計算ですね!
高い、低いと思うかは人それぞれですが…白砂糖てんこ盛りのお菓子を食べるよりは、はるかに健康にも満腹感も高いですよね!
イタリア生まれのヘルシーなおやつ、ビスコッテイは、バターや油をほとんど使わないためカロリーが低く、ダイエットのための置き換え食品としても使えます。
小麦粉におからを混ぜ込んだり、ゴマや抹茶、きな粉などを入れて、日本人好みにアレンジすると栄養価が高いおやつになります。
このお菓子は、硬いことから食べすぎることもなく、ギルトフリー(罪悪感なし)なお菓子として世界中で愛されています。