フムスとは、イスラム教徒が多い中東地域の伝統的な料理です。
フムスは、ゆでたヒヨコマメに、ニンニク、練り胡麻、オリーブオイル、レモン汁などを加えてすりつぶし、塩で調味したペースト状のいわゆるパンや野菜などにつけるディップですが、低カロリー(100g/166.1kcal)で高たんぱく(ひよこ豆とゴマを原料としているため)なことから、ベジタリアンやダイエッターにもとても人気があります。また、日本で最もポピュラーな豆である大豆と比較すると、ひよこ豆のほうが食物繊維多く、カロリーと脂質も少ないんです。魅力たっぷりのフムスについて、詳しく見ていきましょう。
イスラム教徒のフムスの楽しみ方は?
最近のヘルシー志向は各国共通のようで、レバノンとイスラエルでは、フムスがどちらの国の郷土料理かをめぐって争っているという噂があるくらい、フムスはイスラム教徒に愛されている食べ物です。その理由は、イスラム教徒の断食の習慣とも関係があるようです。
イスラム教徒の食事では豚肉を食べることと、アルコールを飲むことが禁止されています。イスラム教徒はイスラム暦に従って断食をおこないますが、食事を一切取らないと言ったわけではなく、昼間はものを食べませんが、日が暮れると家族や仲間とともに食卓を囲み、食事や会話を楽しみます。空っぽの胃の中にとっては、消化が良くて栄養価の高いフムスは最適の食べ物となるのです。
実際に、フムスを作ってみましょう!
★準備するもの
・ひよこ豆の水煮缶400g
・練りごま大さじ2杯
・ニンニク2片
・オリーブオイル大さじ3杯
・レモン汁大さじ2杯
・塩少々
・パセリのみじん切り
・粉末パプリカ
・オリーブオイル
★手順
①上記の材料を、すべて一緒にフードプロセッサーにかけます。
②器に移し、パセリのみじん切りと粉末パプリカをふり、オリーブオイルを回しかけます。
フムスの食べ方
フムスは野菜スティックにつけたり、クラッカーにつけてたり、パンにぬって食べることができます。
フムスのアレンジ
ひよこ豆の分量の半分ぐらいをゆでた枝豆やカボチャなどに変えても、色どりも楽しめ、おいしくいただけます。また、食べる美容液とも言われるアボカドを加えると美肌効果も期待できます。
ひよこ豆のパワー
ひよこ豆は、中東原産の豆で「雄羊のような」という意味です。
日本では主に缶詰、レトルトパック、乾燥豆などの形で、大型スーパーや輸入商品専門店などで売っています。
ひよこ豆は、食物繊維が豊富で、ビタミンB群、鉄分、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、カリウム、ミネラル、葉酸、イソフラボンなどが多く含まれています。
ひよこ豆には疲労回復、精神安定、不眠解消、骨粗しょう症予防、更年期障害の症状の緩和、便秘解消、美白、美肌効果があると言われています。
フムスを野菜といっしょに食べることの相乗効果で、きれいに痩せることも可能なようです。
フムスが、食べられるところは??
自分で調理をしなくてとも、フムスが美味しく食べられるお店を紹介します。
ニルヴァナム
都内に3店舗を構えるニルヴァナムでは、本格的なインドカレーとフムスが楽しめます。
MARUICHI BAGEL
http://www.maruichibagel.com/top1.htm
ベーグル屋さんで手軽に買えるフムス。
セットで食べると、さらに美味しさが高まります。
栄養価が高くて消化が良いフムスは、イスラム教徒の食事に欠かせない食べ物。
私たちの食生活にも工夫して取り入れ、美容と健康に役立てましょう。