欧米でもじわじわと話題になっている”ソイフリー” という言葉、聞いたことはありますか?
日本人にとって、日常で摂取する納豆・醤油・味噌など欠かせない”大豆”ですが・・・
少しずつ増えてきている”ソイフリー”とは何かを簡潔にお伝えしていきます。
そもそも ”ソイフリー”とは?
今、欧米で大豆(ソイ)を省こう(フリー)といった動きが活発になってきています。
理由は大きく分けて 3つ
①大豆には遺伝子組み換えのものが多いから
よく納豆や醤油を購入する際に記載がある「遺伝子組み換えではございません」という言葉、
あまり気にして見てはいなかった という方も多いかと思いますが、かなり大切なポイントなんです。
遺伝子組み換え食品とは、その名の通り、
大豆の種子を操作し、大量生産ができるようにしたり発育しやすくなるようになど
遺伝子が操作されて作られた食品のことを指します。
まだ遺伝子組み換え食品が科学的に完全に人体に安全という証明はなく
欧米ではこの”遺伝子組み換え食品を避けよう”という動きから
”ソイフリー”の動きが広まっていったと言われています。
②大豆のイソフラボンは要注意?
イソフラボンと聞くと”女性ホルモンが活発化する”といった認識が広まっています。
しかし、欧米ではイソフラボンは、アレルギーや肥満、腫瘍や不妊の原因となる(諸説あります)として
要注意食品として認識されている地域も。
大豆には女性ホルモンのエストロゲンと酷似した働きをするゼノエストロゲン(イソフラボン)が多く含まれることで
逆に体内にもともと備わっているエストロゲンの働きを阻害するといった説も広まってきています。
ゼノエストロゲンは添加物などにも含まれるものですので
一概に大豆だけが危険とは言えないのですが
他の物質よりも大豆にゼノエストロゲン(イソフラボン)が多く含まれるため
注意をしている方が増えて来ているのです。
③抗栄養素(反栄養素)が豊富に含まれているから
大豆は、太古からある植物ですので、生存する中で
抗栄養素(反栄養素)といって動物に捕食されないための栄養素を備えてきました。
例えば、大豆の中にある代表的な
レクチンと呼ばれるたんぱく質は、分子量が大きく、腸内で吸収できるレベルまで分解されません。
そのため、腸内に取り入れることができないレクチンは、
腸の粘膜に結合してリーキーガット(全身の炎症)を引き起こすこともあると言われています。
また、もう1点
サポニンと呼ばれるたんぱく質は体内の余分な油を溶かしてくれる働きがあるのですが
その威力が強すぎ人体の腸を傷つけてしまう恐れがあるとも言われています。
こういった抗栄養素(反栄養素)が大豆には豊富に含まれているので
様々な栄養素が体へ吸収されるのを阻害する働きをすることも・・・。
しかし、レクチンやサポニンは発酵の過程で分解されるので
味噌や醤油のような発酵食品で摂る分には摂取することはないので大丈夫です。
といったいろいろな説がありますので、
気になる方は意識的に
豆乳から、ココナッツミルクやアーモンドミルクに変更して摂取をしてみたり
大豆のサラダではなく、他のサラダを摂取してみたり・・・と
日々少しずつ、ソイフリーな生活をしていくことをおすすめします。
食材には、人それぞれ体質に合う・合わないがありますので
ご自身の体調とよく相談しながら、
ソイフリーな生活をするべきか、しないべきか決めていってくださいね。